音色の特徴
子ヤギスキン(皮)を使ったウイーン式ティンパニと普通のプラスチック製ティンパニの違いはどこにあるのだろうか- ウイーン式ティンパニは音の調和に優れプラスチック製ティンパニでは音が不ぞろいになりやすい。
下の図はあるティンパニ音の3D分析の結果である。(音のつよさ 強)
時間の経過は後方から前方へ、周波数は左から右へ、振幅は垂直軸を描いている。分散音は時間の経過に従って低くなっていく山稜にみられる。主音(モード11)黒色、5度音程(モード21)青色、オクターブ(モード31)赤色で表されている。

この図に見られるように、ウイーン式ティンパニの音は調性のとれたバランスのよい放射線を描いている。プラスッチックティンパニでは雑音部分が強調され、音や波形が不調和になっている。
 | | 左の表は主音の比較をレーザー測定したものである(モード11によるティンパニスキンの振幅/ナノメーター) - ウイーン式ティンパニの音はバリエーションが豊かである。それは子ヤギスキンが様々な撥の頭や材料に速やかに反応することによる。
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Download: Wiener Klangstil.pdf (1 MB) | | © 2000 Matthias Bertsch |